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KAZの責任
KAZを小学生向けの科学実験教室にも通わせることにした。先日、無料体験があり、そのすばらしい教育理念に感動したので、ガイダンス後に入会希望の旨を伝えた。最初、「お金がかかるなあ。」と渋っていた夫も、入会を賛成してくれた。KAZは実験が好きなので、4月から月に1~2度、楽しい週末を過ごすことになるだろう。

私たちは、本格的な化学実験を通して、KAZに主体的に考える力を習得してほしいと思っている。KAZは現在、テコンドー以外はみんな教育的な習い事ばかりをしているが、中国語のレッスンは3月でやめるつもりだ。主な理由は、KAZにやる気を感じないからだ。ちなみに英語は習わせていないので、語学は一切やらないことになる。KAZがもっと大きくなり、また中国語を勉強したいと言ったら、再開させてもいいとは考えている。それまでは、一緒にテレビの中国語講座を見ておく。

現在やっている通信教育は、このまま塾と平行させる予定だが、それもしばらくは様子を見て今後考えていくつもりだ。最近は夫も、「できたら、大学は国立に行かせたいよな。そうすると、やっぱりそれぐらい勉強しないとだめなんだろうな。」と言い始めた。KAZが行っている通信教育や塾、化学実験教室に共通することは、「思考力を身につけさせる」ということだ。

これで、私たちは今後も車を持たず、自分自身にはお金をかけない質素な生活を続けることになる。それでも私は楽しいし、十分幸せなのだ。移動手段はもっぱら自転車なので、KAZは小学5年生並みの持久力がある。それは先日実施された体力テストで実証された。サッカーをやっている子たちと引けをとらないのだから感心する。また、幼稚園時代、毎日片道20分の徒歩通園を続けたことにより、歩くことも全然苦にはならなくなっている。

このように恵まれた環境にいるKAZだが、彼には運もあると思う。とうとう、シアターGロッソで行われていた「天装戦隊ゴセイジャーショー」の残り全公演が中止になってしまった。公演があったのは、たった2日間だけ。まさに、この幻の公演を私たちは運良く見ることができた。夫に、「なぜ、今年は初日に見ようと思ったの?」と尋ねても、「うーん、なんとなく・・・」という返事で、特別な理由などはなかった。

KAZは、天から与えられた自分の幸運を、世のため人のために使う責任があると思う。自分でも大げさな言い方だと思うが、KAZ自身、幼年時代に中国の現状を見てきた。王子様やお姫様のように扱われる子どもがいる一方で、学校にも行けずに物乞いをしている子どもも存在する社会。悪い大人につかまり、健康な身体だったのを障害者にされ、哀れな姿で物乞いを強いられている子どもを、彼は実際に見ている。

国際的な会議が開かれ、多くの外国人がやってきている期間中は街から姿を消し、会議が終わって外国人がいなくなると再び現れる彼ら。旅行ではなく、実際にそこに住んでみないとわからないことだ。今回、私はノーベル平和賞を受賞したこともある、国際的に有名な団体に毎年同額を寄付することにした。KAZには自分の恵まれた環境を深く自覚し、自分の教育費の一部を快く捧げてほしいと思う。
by o-chuck | 2011-02-14 12:03


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