先日、家族で「くまのプーさん」のDVDを見ていた時のこと。「あきらめたら終わりだから、最後まであきらめちゃダメ。」というような教訓的シーンで、夫が私に言った。 「これは子供向けだから、あきらめるなというメッセージがあるのはわかるけど、時にはあきらめることも大事だよね。」 その時、私は「うん、そうだね・・・」としか言えなかったけど、私のなかではこの問いに対してまだ答えが見つからない。 「時にはあきらめるのも必要だ。」とは子供に教えたくないし、本当にあきらめるのがいい時もあるのかっていったら、正直疑問だからだ。我が家には、夫が誰かからもらったという1冊のビジネス書があるのだが、私はこれをいつも手の届く所に置き、いつも繰り返し読んでいる。内容はもっともなことが書いてあるのだが、それを実践してみるとなるとかなり困難である。それでも、私は脳裏に焼き付けるように、繰り返し繰り返し読む。 まだ実践できないけれど、繰り返し読むうちに、頭の中にイメージが定着してくる。その本には、「時にはあきらめることも大事である。」なんて、これっぽっちも書いてはいない。当たり前か。むしろ、あきらめてはいけないという強いメッセージ性がある。昔、俳優の石田純一が、インタビューでとてもいいことを言っていた。 「人は悲観的になるのはすごく簡単なんですけど、楽観的でいるのってすごく努力がいるんですよね。」 まさにその通りではないか、石田純一。まったくもって同感だ。 「悲観的になるのって、楽なんですよ。」 そうだ、楽だ。悲観的になるほうが、よっぽど楽なのだ。常に、精神を高揚し続けることのほうが遥かにエネルギーが要る。高いモチベーションを維持し続けるのは並大抵のことではない。気を抜けば、どーんって下がる。もう、奈落の底までまっしぐらだ。「時にはあきらめるのも大事。」という夫の意見に私の結論は出ないが、ひとつだけ言えることがある。それは、あきらめないよりは、あきらめるほうがよっぽど楽だよねということだ。
by o-chuck
| 2008-01-21 15:51
| ひとりごと
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