人気ブログランキング | 話題のタグを見る
トップイメージ
怒りで声が震えた日
昨日は今冬一番の寒い一日だった。私たちが住んでいる街でも、 最高気温が7℃という冷え込みになった。その日はいつもの中綿の上着ではなく、ダウンジャケットを着ていったKAZが、どういうことか何も着ずにセーター1枚で帰ってきた。その姿は他者から見ても異様だったようで、近所の方から「どうしたの?」と声をかけられるほどだった。近所の方には「学校に置いてきた」と答えたKAZだったが、実は同級生にダウンジャケットを校庭に隠されたのだった。そのことを聞いた私は怒り心頭で、すぐさま学校を通じて相手側に今すぐ返すように伝えた。

午後6時すぎに電話が鳴った。学校からだった。相手の親と子と先生たちで探したが、暗くて見つけられないという内容だった。そのため、翌朝もう一度探すということになり、とりあえず相手の親と電話で話した。私はもう怒りで声が震えながら、「この激寒の中、セーター1枚で帰らされた息子を、お宅のお子さんは何とも思わないのか!病気になったらどうする!熱が出たらどうしてくれる!」と激しく抗議した。大連での思い出がいっぱい詰まったダウンジャケット、大連で購入した時は「大きすぎてペンギンさんみたいだね。」と笑っていたのが、だんだんぴったりになってきたと言いながら着せたあの日の朝。それを隠され、寒さに震えながら帰ってきた息子を思うと涙が出た。

声が震えるほど相手の親に向けた激しい怒りは、ダウンジャケットそのものよりも、息子が激寒の中、寒さに凍えながら帰らされたその事実に対してだった。隠した張本人の子どもにも「本当に悪いと思ってるの!」と言ったが、それ以上は言えなかった。7歳の子どもの心を傷つけたくなかったからだ。そして今朝、早朝に相手の親が、ダウンジャケットを見つけたので確認してほしいと、我が家を訪れた。紛れもなくそれは、大連で購入したダウンジャケットだった。香港のブランドで、日本では発売されていないブランドだ。

実は、今回ダウンジャケットを隠した子どものことを私も少し知っているが、礼儀正しくてひどいことをするような子には見えない。見えないんだけど、これで嫌がらせは3度目なのだ。一見よい子に見える子だけに恐ろしい。「人の痛みがわかる子になってほしい。今後、このようなことはないようにお願いします。」と言って相手の親と和解した。生きていると色々つらいこともあるが、KAZにはたくましく成長してほしい。それまで私が盾になってあげるから。
by o-chuck | 2010-12-17 09:54


<< 近すぎず遠すぎず 子どもに愛される喜び >>