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高学年男子
「男の子は中学生にもなると、母親とは一緒に歩きたくないものだよ。いや、もう小学校の高学年ぐらいから嫌がるようになるかもしれない。」と、夫が常々言っていたので、そういうものなのかと私は信じてきた。だが、先日、NHKの子ども番組内で、「本当はお母さんと手をつなぎたいんだけど、皆からからかわれるからできない。女子がうらやましい。」と訴えている小学5年生の男子がいた。また、別の男子は、「ぼくはピンクが好きだから、ピンクのものを身につけたいけどできない。ピンクはきれいな色。女子がうらやましい。」と言っていた。

似たようなことが身近でもあった。テコンドーのレッスンを見学に来ている母親は多い。お迎えも兼ねているからなのだが、ある日、小学4年生の男子が大きな声で言った。「いいなあ、みんなお母さんが来ていて。でも、うちは赤ちゃんがいるから仕方がないんだ。」 その少年の自宅は徒歩5分ぐらいのところにあり、十分ひとりでも帰れる。しかし、同じぐらい近所に住んでいる少年たちであっても、母親が来ている。うちだってそうだ。その少年より近いところに住んでいるにもかかわらず、私が、たまに父親が付き添っている。

実は以前から、その少年は母親にレッスンを見に来てほしそうにしていると、私はうすうす感じていた。だから今回、少年がそうはっきり言ったことで、ああやっぱりと思ってしまった。小学生男子はまだまだ子ども。4年生だろうと5年生だろうと、本音は母親に甘えたいのだろう。でも、自分には幼い弟や妹がいるので、自分は我慢するしかない。あるいは、上記のピンク好きの少年のように、男子であるという理由だけで我慢しているケースもある。

KAZは近所の人から、「兄弟がいないの?じゃあ、寂しいねえ。」と言われたことがる。でも実際は、兄弟がたくさんいる子どもが寂しさを我慢し、ひとりっ子のKAZをうらやましく感じているようだ。また、KAZは、紺や黒、茶色といったダークな色の服が多いけれども、時々は赤やピンク、黄色などの明るい色の服も着ている。学校で「女子みたい。」と言われようが、たまごっちの鉛筆(安かったので購入)を使い、サンリオのキャラクターであるウサハナの絵のついた水色のジャンパー(これも安かった!)も着ている。

4歳頃から愛用しているウサハナのジャンパーだが、当時はああいうかわいいキャラクター物が似合っていたのだ。近所の男子に、「おばちゃん、KAZが着ているそれって、女子の服じゃないの?」とか、「なんでたまごっちの鉛筆を買ったの?」言われたこともあるが、「女子じゃないよ!」とか、「君はたまっごちのアニメは見ないの?」などと反論する私である。最近はユニセックスと呼ばれ、男女区別のない服もたくさん売られている。似合わないなら買わないが、似合うから買っているだけのことだ。

それに、「仮面ライダーディケイド」の色はピンクで、ライダー役の青年もピンクの服ばかり着ていた。だから、ピンクを馬鹿にする者には、「ピンクはディケイドの色だよ!」と言うことにしている。ちなみに赤はヒーローの色ということにしている。
まったく、男子って色々窮屈な思いをしてきているんだなとつくづく思う。
by o-chuck | 2011-03-09 11:48


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